伝説の店”大坊珈琲店”の珈琲を楽しむ会に参加しました
大坊珈琲店というお店がかつて青山にありました。
お店は既に閉店してしまったのですが、店主である大坊さんが珈琲を淹れてくださるというイベントが先日開催されたので参加してきました。
3番(普通)と4番(濃いめ)の二杯を頂きました。
珈琲カップも素敵でした。
大坊さんがネルドリップで4人分ずつ丁寧に珈琲を淹れている間、会場はとても静かでした。
私語はなく、大坊さんセレクトのジャズが小さなボリュームで流れていました。
たくさんの人々の視線が大坊さんの手元に集まっていました。
珈琲を淹れるとき、狙った仕上がりにするために時間を計ることは大事だと思うのですが、
大坊さんは、珈琲を淹れるとき、タイマーを使いません。
それでも粉にお湯を注ぎ始めてから抽出を終えるまでの時間がだいたい同じでした。
抽出がすべて終わったのがイベント開始から約90分後。
それから大坊さんの焙煎のお話が始まりました。
大坊さんは苦みと酸味と甘みがある珈琲を目指して焙煎していると仰っていました。
最後の質疑応答の時間に、「今後は何をしたいですか?」という質問に対して、
「何もしないということをしてみたい。これが案外難しいんです。」と応えていました。