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森博嗣 作家の収支

思いつきで400文字、つまり原稿用紙一枚分超を埋める。

原稿用紙には400の升目があるけど一文字あけて書き出したり改行したりするから350文字くらいかけば一枚と言っていいのかもしれない。

森博嗣さんの本にたしかそんな話がかいてあった。

どれくらい書いて何円の収入があるか、とても詳しく淡々と書いてあって、面白い本だった。

 

その本は引っ越しのドタバタでどっかに行ってしまった。

記憶にあるのは森さんはどこまでもモダンで、模型好きなんだという印象くらいだ。

新書一冊から私の頭が吸収できる情報はそれくらいなんだという事実から始めないといけない。

そこで絶望している暇はない。

 

森さんの小説は大学生の時によく読んだ。

ストーリーも主要な登場人物もほとんど覚えていない。

だから何だというのだろう。

小説のなかの人々は今日も誰かの手の中で、あるいは液晶画面の中で、生きている。

私が見た顔と違う顔が誰かの頭に浮かんでいる。400文字超えた。

 

作家の収支 (幻冬舎新書)

作家の収支 (幻冬舎新書)